電話恐怖症を克服する方法

【ケース】
新入社員のAくん。電話対応に関してマニュアルを覚え、同僚や先輩とロールプレイングを行った。その後、電話を積極的に取るよう指導され、対応したが失敗してしまった。
失敗後は電話が鳴るだけでドキドキしてしまい、電話が怖くなってしまった。

【克服する方法】
【1】電話が怖い原因・失敗した原因の振り返りをしましょう。
Aくんは、電話対応の準備を万端にして臨んだにも関わらず失敗してしまいました。ロールプレイングの際には上手く出来たところなのか、初めから苦手なところだったのかを振り返ってみましょう。
また、日頃から緊張しやすい性格である、初めての人と話すのが苦手、等を振り返る事により電話が何故怖いのか分かるようになります。

【2】人間は「感情」が先に出ます。感情が出た後に「思考」しましょう。

Aくんが真っ先に思った事は「ヤバい」「どうしよう」などの感情です。その後に「このようにすれば良かった」「次にはこうしよう」等対応策を考えましょう。

【3】失敗体験を成功体験に変えましょう。
失敗したのは事実ですが、「出来ていた事」もあるはずです。「出来ていた事」に目を向けましょう。初めの挨拶までは出来ていた、名前や用件をメモする事は出来ていた、など上手くいった事を認め、自信を持ちましょう。

【4】他の人が電話を取っている時に、応対の仕方をよく観察しましょう。
声の出し方、言葉使い、メモを見ながら対応している、電話機の前に対応例を貼っている、など参考になる事を取り入れましょう。

【5】毎朝、色々な人と話す練習をしましょう。
毎朝、普段はあまり話さない人と進んで雑談をしてみましょう。
朝一番に声を出す事により、緊張をほぐします。またいつも話さない人に話しかけ、雑談する事でコミュニケーションに自信を持つ事が出来ます。その繰り返しにより、相手の見えない電話に対しても積極的になり、躊躇や恐怖感が軽くなります。