グローバルスタンダード

世界標準。世界基準。国際標準規格。

【使用例】
『経済の国際化は、グローバルスタンダードのもとでの競争を促進させる。』

国際的に共通している理念やルール。経済の国際化に伴い、日本独自の技術やシステムに対する言葉として使用されることが多い。ISO等、国際規格を指して用いられる場合もある。

グローバルスタンダードとは、世界標準・世界基準・国際標準規格、あるいは国際的に共通している理念やルール、システムのことです。

ある国や特定の地域など、限定された範囲ではなく、世界的規模で普及・定着・通用されている基準や規格、ルール、システムを指します。ちなみに、市場において民間企業の決めた規格や技術などがグローバルに広がり、事実上の標準となったものはデファクト・スタンダードと呼びます。

グローバルスタンダードという言葉は、もともとはISO等、工業規格、技術的な国際標準規格や、また会計基準などを指していましたが、経済の国際化、ボーダーレス化に伴って、金融システムや経営システム・経営手法など国際的に共通している理念やルールのことも含めるようになりました。
しかし、マネジメント手法や経済システムの「グローバルスタンダード」の取り決めに関しては、国際的なルールが確立しているわけではなく、その普及率も曖昧です。

経済的な分野では、欧米、ことにアメリカの方式がグローバルスタンダードとして通用しているケースが多いようです。
その背景には、長年パックスアメリカーナを目指し、行動してきた成果である、世界におけるアメリカの影響力の大きさというものもあるのでしょうね。
日本では、1990年代以降から、日本独自の技術やシステムに対する言葉として「グローバルスタンダード」が多用されるようになりました。

ボーダーレス化する国際経済のなかでは、グローバルスタンダードのもとで競争をしていかざるを得ませんが、一方で、やはり地域的な特性も存在しますから、グローバルな基準に従いつつも、地域の特性に合致したシステムを構築することも重要になってきますね。

日本発祥の寿司や柔道も国際化して久しいですが、寿司ネタや柔道のルールの「グローバルスタンダード化」には、もっと日本的な基準を取り入れるよう要求してもいいかもしれません。