1. TOP
  2. ビジネス用語
  3. インバウンド

インバウンド

本国行きの。(外から内へ)入ってくる、内向きの。

【使用例】
『観光地の旅客用案内板はインバウンド対応として複数の国の言葉で表示を行っている。』

業界・業務により内容は異なる。通信においては、システム外部からのデータ受信、コールセンターでは電話の受信業務、旅行業界では訪日観光客、またマーケティング手法にも用いる。市内に入ってくる交通にも使う。

インバウンドとは、「外から内に入ってくる」、「内向きの」という意味の単語です。
ビジネス用語としては、業界・業務により意味合いは異なります(概ねアウトバウンドと対になっています)。

IT分野の通信においては、システム外部からのデータ受信をインバウンドデータ、外部へのデータ送信はアウトバウンドデータといいます。

コールセンターでは、電話の受信業務をインバウンド、セールスの電話をかけることをアウトバウンドといいます。

マーケティングでは、主にネットで、消費者自らに自社のサイトを訪れてもらったうえで、購買を促進する手法をインバウンドマーケティング、従来型のダイレクトメールやメディア広告などに頼ったマーケティングをアウトバウンドマーケティングといいます。

そして旅行業界では、外国からの訪日観光客をインバウンド、日本からの海外旅行者をアウトバウンドといいますが、現在、ビジネスの分野で「インバウンド」といえば、これが メインではないでしょうか。

かつては日本人海外旅行者数に比べて、海外から日本を訪れる観光客の数は寥々たる有様でした。しかし2000年代初頭から、政府も外国人旅行者の訪日促進活動(ビジット・ジャパン・キャンペーン)に本腰をいれはじめ、その甲斐もあって、訪日客は年々増加します。
2012年以降は大幅な円安も手伝ってその数が急増、ついに2015年には訪日外国人数が1974万人、出国日本人数が1621万人と45年ぶりに逆転しました。
いまは、蕎麦屋や居酒屋で箸を器用に使って、日本酒を楽しんでいる外国人も珍しい光景ではありません。ゲイシャ・フジヤマの時代は遠くになりにけりですね。

訪日客の急増とともに、インバウンド消費(外国人旅行者が日本に落とすお金)も大きく増加しています。主役は中国人旅行者。いまや「中国人旅行客の爆買い」はインバウンド消費の代名詞と化しています。
政治的に日中関係はぎくしゃくしても、お土産は別ということでしょうか。国内の消費不況に悩む日本のメーカーや小売り業者にとっても、爆買いしてくれる中国人旅行者はまさに救世主です。中国語での接客はじめ、あの手この手の「熱烈歓迎」で彼らの購買意欲をそそっています。

この「爆買い効果」もあってか、赤字が恒常化していた旅行収支も大きく改善、2014年には55年ぶりに黒字化(2015年に53年ぶりに黒字化したという統計もあります)、2015年にはなんと一兆円を超える黒字を計上しました。

まさに爆買い様々、インバウンド消費様々、日本経済に新しい稼ぎ手誕生、というところですが、一方で宿泊施設の不足、観光案内の不備などの訪日客向かい入れの問題点も出てきています。純粋な消費の他に、このあたりの問題点の改善にも、新しいビジネスチャンスがありそうですよね。

いま、世界の消費の主役は中国人ですが、かつては日本人が世界中のブランド品や芸術品、不動産を買いあさり、冷たい視線を浴びていた時代がありました。あの頃かっていたひんしゅくも含めて、世界最強の経済力だった当時が懐かしいですね。