コンセンサス

意見の一致。多数の了承、合意。ある問題や価値に対する広範な受け入れ。

【使用例】
『まずは社内のコンセンサスを得てから次の段階に進みます。』

複数人がある問題に対して合意を形成したり相互承認を行うことである。大きな問題などでの国民全体の合意形成をナショナルコンセンサスという。ビジネスにおいては事前の根回しを指す場合も多い。

コンセンサスとは一般的には、意見の一致や多数の了承、複数人の合意、ある問題や事項、解決策、また社会的価値に対する広範な受け入れ、などを指します。

ビジネス用語としては、上記にプラスして、利害関係者の了承や合意を得るための根回しといった意味合いも含んだ形で用います。
多方面に影響が及びそうな案件の場合、後々のトラブルを回避するため、事前に、関係各方面から内々に了承を取り付けて、合意の形成を図っておくこと、を「コンセンサスを得る」などといった使い方をします。

金融用語では、アナリストなどが、株式市場における、企業の売上や利益、配当、PER等を予想した平均値をコンセンサス・市場コンセンサスなどと呼んでいます。

コンセンサスという言葉は政治の分野でもよく使われます。政治は現実の利害調整の場ですから、むしろこちらが本家という感じです。
もともと日本の政治は、徹底したコンセンサス主義でしたが、1990年代以降、国際環境の激変もあり、このコンセンサス主義が日本政治の悪しき象徴のような扱い方をされました。
そこで21世紀、小泉純一郎の強力なリーダーシップのもと、コンセンサス無視のトップダウンで新自由主義的政策が推し進められましたが、小泉の退任後は、それも形骸化し、結局、残ったものは経済格差と、中産階級が破壊され足腰の弱った社会と経済でした。
やはり村社会・日本には、コンセンサス主義が相応しいのかもしれませんね。