ハレーション

他に影響を及ぼすこと。感光し、写真が白くぼやけて不鮮明になる現象。

【使用例】
『経営陣の不祥事によるハレーションが懸念される。』

強い影響力により、他にも影響が及ぶこと、影響を与えること。主に悪い影響を及ぼすという意味で使う。ビジネス上の悪影響、摩擦にだけでなく、重要人物の政治的な失言の影響などにも用いられる。

ハレーションとは、本来は写真の用語で、逆光などの強い光の当たった部分の周囲が、その影響で白くぼやけて、写ってしまう現象のことです。
それが転じて、強い影響力により、他にも影響が及ぶこと、周囲に影響を与えることを指すようになりました。一般的には、主に悪い影響を及ぼすという意味で使います。

ビジネス上、経済上の悪影響や摩擦によく用いますが、重要人物の政治的・社会的な発言、あるいは失言の影響などにも使われます。

もし大企業、世界的規模で事業展開しているような企業が不祥事を起こしたり、倒産したりすると大変なハレーションが起こすことになります。
リストラや訴訟、幹部の逮捕、あるいは提供している製品・サービスの停止など、その影響は経営陣や従業員のみならず、下請け・孫請け企業や場合によっては消費者にまで及びます。

政治の世界でも、かつて自民党の最高実力者として政界に君臨した金丸信は、周囲の反応を見るために、よくアドバルーン的発言をして、ハレーションを起こしていましたし、また過去には、自民党の複数の大物政治家が、しばしば人種差別ととられかねない発言をして、国際的な物議をかもしました。
最近では、先の総選挙で衆議院議員を引退した森喜朗と麻生太郎の元首相コンビがしょっちゅう失言を発し、小さなハレーションを呼びますよね。

会社生活でも時折り、機嫌の悪い上司に八つ当たりをされて、とばっちりを受けることがありますが、これも一種の「ハレーション」だと思って、諦めますか。