マネタイズ

無料のネットサービスを収益事業化する手段。収益化、換金、貨幣の鋳造・発行。

【使用例】
『サービスの差別化がマネタイズを図るうえでの大きなポイントになる。』

広告収入やアイテムの販売・課金、無料サービスとの差別化を行ったブログなどの有料サービスや有料会員の獲得などがあげられる。良質なネットサービスを安定的に提供するためには必要な手段であると考えられる。

マネタイズは、もともとは、金属から貨幣を鋳造する、通貨基準を定める、という意味で使われていましたが、ビジネスの文脈においては、無収益のサービスを収益事業化する仕組みを確立すること、なかでも、主に無料のインターネット関連のサービスの収益化を図ること、その手法、を指すのが一般的です。

インターネット上には、各種のポータルサイトやソーシャルネットワークサービス、WEBページやブログの開設サービス、ニュース専門サイトや特定分野の情報サイト、また動画サイトやゲームサイトなど、さまざまな無料サービス・コンテンツが存在しています。
それらのサービス・コンテンツを提供する側は、無料を基本としながらも、そのなかで収益をあげるためにいろいろな手法を駆使(マネタイズ)しています。

最もよくみられるのが広告による収入を目的としたマネタイズです。
これには、クリック報酬型広告や、より収益性が高いアフィリエイトなどの成果連動型広告、コンテンツの一部スペースを貸しだした純粋な広告収入などがありますが、広告利用のマネタイズの代表的な例としては、検索連動型の広告が挙げられるでしょう。

ポータルサイトにおいて、単に情報収集のためのツールだった検索エンジンに、検索したキーワードに関連した広告を検索結果画面に表示する機能を付与し、検索エンジン自体をクリック報酬型広告のマネタイズの手段としたものです。

その他にも、オンラインゲームでのアイテムの販売や課金、サイト内で利用できるポイントの販売、ブログなどで、より機能を充実させて無料サービスとの差別化を図った有料サービスの提供、また有料メルマガの発行、特殊な分野での記事コンテンツ、写真やイラストの販売、ネット上での占いや鑑定などもマネタイズ手法のひとつとされます。

そしてそれらで上げた収益を決済する手段も重要になってきますが、現在では決済手段も多様化してきています。
無料で登録者を募り、登録者のコンテンツやスキルの販売(マネタイズ)の媒介をして、それらの広告や売買成立時に手数料を取るサービスなども登場しています。

良質で無料のネットサービスを安定して提供するためには、マネタイズはますます必要性を増してきています。
ちなみに金融市場でマネタイゼーションといえば、中央銀行が通貨を増発して国債の直接引き受け(事実上の政府債務引き受け)を指します。