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インセンティブ

やる気を起こさせる、また目的を達成させるための刺激、誘因。

【使用例】
『年功序列の賃金体系ではインセンティブが働かない。』

主に従業員、販売業者、消費者などが所定の行動をとったとき与えられる報酬をいう。昇給・一時金・賞品など金銭的報償が多いが、昇進・昇格等の社会的評価や職場環境や労働条件などの自己実現の場の提供などもある。

インセンティブとは、やる気を起こさせるための、目的を達成させるための、またある特定の行動を促すための、外部からの刺激、誘因、動機づけのことです。

一般的に、ビジネス分野では、ある一定の成果をあげた従業員に対して与えられる、奨励金・報奨金、歩合給、特別給やしかるべき昇給を指します。
最近ではストック・オプション(あらかじめ決められた価格で自社株を買う権利)もあるようです。
賞品や旅行などのこともあります。成績優秀な従業員に対するご褒美の旅行は「インセンティブツアー」と称されています。プロ野球のⅤ旅行もこの類いですね。
金銭的、物的な報酬以外にも、昇進・昇格、表彰などの社会的地位や名誉を与えるインセンティブもあります。

かつての日本企業は年功序列型の賃金体系がほとんどでしたが、いまは大なり小なりインセンティブを組み込んだ形に変わってきていますよね。

メーカーが販売店や代理店に対して、販売実績の成果報酬として支払う奨励金もインセンティブのひとつです。

マーケティング分野では、販売促進の手段のひとつとして企業が行う、サンプルや景品、割引券の配布、各種のキャンペーンなどが消費者に対するインセンティブといわれてます。

経済学でいうインセンティブは、コストと便益を考えあわせたうえで、人間の行動を変化させる動機づけのことです。
例えば、自動車を不法駐車・無断駐車した方が、諸条件を勘案しても正規に駐車にするより、低コストで済むとき、人は不法・無断駐車を選択します。
しかし、不法・無断駐車に対して、高額の罰金や厳しい処分が科されるとき、そのコストも考え併せると、不法・無断駐車を抑制するインセンティブが働くということです。
また、自動車保険に加入することによって、事故に対する注意力が低下するとすれば、それは事故を起こしても保険金が給付されるという安心感により、運転中の注意力低下というマイナス方向のインセンティブが働いているということです。

インセンティブといえば、まず思い浮かぶのがプロ野球選手の契約です。
2016年1月、広島カープのエース、マエケンこと前田健太が、米メジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースと新たに契約を結びました。契約条件は、8年契約で年俸総額2400万ドルとのこと。
さて、この金額ですが、2014年1月に同世代の元楽天のエース・田中将大がニューヨーク・ヤンキースと結んだ契約(7年契約で総額1億5500万ドル)はいうに及ばず、いままでにメジャーリーグに挑戦した前田と同レベルの投手と比べても、かなり低い契約金額です。
口の悪いメディアからは「奴隷契約」などと揶揄されているこの契約ですが、実は凄い「インセンティブ」が付いています。
先発登板数や投球イニング数などの決められた項目をクリアするごとに出来高(インセンティブ)が支払われ、その総額はなんと8年で最大1億620万ドル!支給可能総額の約8割がインセンティブです。
「金は実力で稼げ」といわんばかりの、このインセンティブ偏重の異例契約、日本屈指のエース・マエケンの力の見せどころですよね。