付加価値

付加価値とは、企業が生産活動を通して、新たに生み出した価値、付け加えた価値のことです。

企業の総生産額あるいは売上高から、外部より購入した原材料費・燃料費や機械設備などの減価償却費を差し引いたもので、いろいろな計算方法がありますが、概ね、人件費・利子・利潤の合計と等しくなると考えておけばいいでしょう。
企業は利潤を追求することが目的ですから、それからすると、企業活動の要諦は付加価値を上げることにあるといってもいいかもしれません。

付加価値は生産性の分析を行うため基準としても使われます。
付加価値の計算方法は業種、または計算する主体によって違ってきます。
業種の違いでは、製造業では、付加価値=売上高-(原材料費+部品代+外注賃)となりますし、小売業の場合は付加価値=売上高-売上コストで計算します。
計算主体の違いでは、日本銀行、経済産業省、財務省などでそれぞれ計算する項目が異なります。

売上高に占める付加価値の割合を付加価値率といい、これは企業の生産加工度(付加された価値)の大きさを示します。
付加価値率の計算方法は、付加価値率=付加価値/売上高×100で求められます。

また、ある商品やサービスなどに付け加えられた、他では手に入らないユニークな価値のことも付加価値と呼ばれます。