希少性の法則

希少性の法則(原理)とは、生産資源や財・サービスの経済的価値は、それらの希少性に依存する、という考え方です。

G・カッセルによって名づけられました。希少性の法則については、ウォーチェルの実験がよく知られています。

実験は、被験者の半数グループにクッキーが10個入った瓶を渡し、もう半数のグループにはクッキーが2個しか入っていない瓶を渡します。どちらも同じクッキーです。
そして、それぞれのグループにクッキーの味を評価してもらった結果、2個グループの方が10個グループより、クッキーを好意的に評価したのです。
つまり同じクッキーでも、数が少ない(希少性が高い)方が、高評価を得たわけですね。

ビジネスにおいても、期間や数量、地域限定、あるいはブランディングなどによって希少性を演出したり、生産・流通や市場を調整し、供給を抑えることによって、希少価値を高めたりするのは、常套手段ですよね。