カリギュラ効果

カリギュラ効果とは、禁止されるほど逆にそれをやってみたくなる心理現象のことです。

1980年公開の米伊合作映画「カリギュラ」が過激な内容のため、一部地域で公開禁止になり、それでかえって関心を呼んでしまったことに由来します。
人間は「見るな」「やるな」といわれると、かえって見たくなる、やりたくなる、ものです。当然その心理はビジネスにも利用されています。

「心臓の悪い方は決して観ないでください」というホラー映画の宣伝コピーや雑誌の袋とじなどは、まさにカリギュラ効果を狙ったものですし、テレビ番組のピー音やモザイクなども、視聴者の関心を引き付ける手法ですよね。

「鶴の恩返し」や「浦島太郎」はもちろん、イザナギ・イザナミ神話、ギリシャ神話のハーデスとオルペウスの物語に至るまで、古今東西、人間は「怖いもの見たさ」の好奇心を抑えきれないのですね。