潜在成長率とは、「資本」「労働」「生産性」という、三つの要素の総和から導き出される、達成可能な経済成長率のことです。
それぞれ「資本」は、生産活動に必要な工場やさまざまな設備、「労働」は、労働力人口と労働時間の積、「生産性」は技術の革新や進歩の伸びを表します。
潜在成長率は、GDPを生み出すのに必要な供給能力をどれだけ増やせるか、を供給サイドから示した指標といえるでしょう。この潜在成長率と実際の実質成長率の差はGDPギャップと呼ばれています。
日本の潜在成長率は1980年代には、およそ3~4%代でしたが、バブル経済崩壊後の1990年代は2%前後に落ち、2000年度には1%程度まで低下、2000年代はおおよそ0~1%代で推移しています。