ストックオプション

ストックオプションとは、一定期間内にあらかじめ決められた価格(権利行使価格)で自社株式を購入できる権利のことで、一般に自社の役員や従業員に対して与えられます。
ストックオプションを付与された者は、タイミングを見て、権利を行使し、株式を取得、株価が行使権利価格を上回ったときに時に売却し、差額を利益として得られる可能性が高いため、インセンティブとして付与される場合が多いようです。

ストックオプションを付与する企業側のメリットとしては、現在、財務に余裕がなくても将来的な利益を誘因にして、優秀な人材の確保、あるいは流出防止ができる、会社の業績向上・株価の上昇が自己の利益にも直結するため、役員や従業員の仕事への士気を高め、業績向上意欲につながる、などがあります。

またデメリットとしては、ストックオプションの行使により、利益を得た人材の流出可能性、自社の業績など自社以外の要因、例えば経済不況等で株価が上がらず、期待していた利益が得られなくなり、従業員が士気を喪失する、などが挙げられます。

日本では1997年の商法改正により、ストックオプションの導入が可能となり、以降、ベンチャー企業などを中心として、導入する企業が増加しています。