選択と集中

自社が得意としている事業分野を選択し、そこに経営資源を集中的に投下する戦略のことです。

選択した競争力のある事業分野に、ヒト、モノ、カネ、情報などの経営資源を効率的に投資することで、多くの利益をあげることを目指します。
選択されなかった事業についての売却なども検討します。

選択と集中は、1980年代にゼネラル・エレクトリック社のCEOであったジャック・ウェルチの経営戦略としても有名です。
ウェルチは、自社の事業のうち、市場において一番か二番の成績を上げている事業に力を注ぎ、その他の事業は利益が上がっていたとしても、積極的に売却・リストラを行いました。そして事業を再編成し、業績を大きく向上させました。

日本の企業では、バブル経済期までは、多角経営が積極的に行われる傾向がありましたが、バブル経済崩壊後の不況期に入ってからは、この選択と集中の手法が取り入れられるようになりました。

選択と集中は、結果の当たり外れが大きい経営手法ですので、事業選択の判断は長期的な視野に立って、慎重に行うことが肝要です。