引当金とは、将来発生することが予想される支出や損失に備え、準備計上しておく見積金額のことです。会計上、引当金残高は、貸借対照表に記載するとされています。
引当金は会計上、次の4要件に該当している場合に計上されます。
1・将来の特定の費用または損失であること
2・その将来の費用または損失が当期以前の事象に起因していること
3・その発生の可能性が高いこと
4・その金額を合理的に見積ることができること
具体的には、賞与引当金、貸倒引当金、修繕引当金、退職給付引当金、投資損失引当金などがこれに当たります。
また、引当金は企業会計上と法人税法上とで、その考え方や扱いに違いがあります。
法人税法上は、貸倒引当金及び返品調整引当金だけが、引当金として認められています。