不足すること。長さや距離・時間・期間などが短いこと。
【使用例】
『資金ショートを回避するため、早めに銀行に相談するべきだ。』
資金や商品の不足状態の他に、ある通貨を売り持ちにしている状態のこともいう。「売り持ち通貨+ショート」という言い方をする。短かい期間に一定数を売る戦略の商品や販売方法にも用いることもある。
ショートとは、不足すること、長さや距離・時間などが短いことです。
ビジネス用語として用いる場合、一般的には、資金や商品、資材などが不足している状態を指します。
主に運転資金などが不足し、金繰りができなくなる状態を「資金ショート」などと表現します。どんぶり勘定でお金を遣ってしまい、決済時に手持ち資金が不足し、慌てて取引き銀行に駆け込む。ワンマン経営の小企業などでありがちな光景ですが、資金ショートは、場合によっては倒産に直結してしまう危うい状況です。資金が枯渇しそうなら早めに金融機関に相談するべきですね。
外国為替取引などにおける、金融・投資用語でショートといえば、ある通貨を売り持ちにしている状態のことです。「売り持ち通貨+ショート」という言い方で表します。
例えば、ドル/円取引きで、ドル・ショートといった場合は、ドルの売り持ち状態(ドル売りポジション)のことを表しています。ちなみにロングショートとは、ロング=買いとショート=売りの両方の投資ポジションを持つ、投資戦略・運用手法のことです。
短かい期間に一定数を売る戦略の商品や、その販売方法をショートセラーといいます。
従来のロングセラーを目指す方法とは対極にある販売戦略ですが、1990年代後半以降、情報通信技術の進歩やPOSシステムの普及により、短くなってしまった商品寿命に対応した販売戦略といえます。
ビジネス現場で、しばしばショートノーティスという表現が使われます。
これは、「急な知らせ」「突然の連絡」という意味で、ビジネス現場では、緊急な仕事などを依頼(締切が迫っている発注や納期が短い案件という含みで)する際に、「ショートノーティスで申し訳ございませんが」という風に使用されます。
日本の歴史に残る突貫工事といえば、墨俣城や石垣山一夜城、一夜堤など、豊臣秀吉モノが有名ですが、工期の短い作業に駆り出される秀吉の家来は、たまったものじゃなかったでしょうね。まさか秀吉は、工事を命じる前に「ショートノーティスで恐縮だが……」とはいわなかったでしょうしね。