親近効果

親近効果とは、物事の最後に起こったことや与えられた情報が記憶に残りやすいという心理効果のことです。

アメリカの心理学者・アンダーソンは、模擬裁判の実験で、証言の順番を変えることが被験者の判断にどのような影響を与えるか、を調べ、その結果、最後に与える情報の方が印象に強く残り、結果に影響を与えることを立証しました。

これは、初頭効果とは正反対の効果ですよね。
では、ビジネスにおいてどちらが有効かというと、状況によって、両方をうまく使い分けるということになります。
一般的には、ビジネスに消極的な相手には初頭効果、積極的な相手には親近効果といわれていますね。

また、親近効果について、アメリカの心理学者メイヨーとクロケットが行なった実験では、認知的複雑性(複雑なことを複雑なまま認識できる能力)の低い人の方が、後半に提示された情報で判断しやすい、という結果が出ています。