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オフショアリング

企業が業務の一部または全部を海外に移転する経済行為。

【使用例】
『オフショアリングを進めることによって、他国の有能な人材を活用できる。』

安価な労働力の確保など、受注側発注側、両国間の経済格差によるコストの削減が主目的である。単に工場だけにとどまらず、専門的な業務やバックオフィス、システム開発・サポート業務等に範囲が拡大してきている。

オフショアリングとは、企業が自社の業務の一部または全部を海外に移管・移転、あるいは委託することです。
目的は、人件費を中心としたコスト削減や労働力の確保が主ですが、それ以外にも他国の有能な人材の活用や事業の国際展開、税制面のメリットなどがあります。
オフショアはもともと「沖合」を指す単語で、ビジネスの分野では「海外で」という意味合いで使用されています。

海外支社や現地法人を設立して、現地の人材を雇い、当該業務の移管・移転を行ったり、海外の現地企業に業務を委託したりします。
海外企業へ業務委託するオフショアリング(国内企業への業務委託はアウトソーシング)に関しては、特に、オフショア・アウトソーシングと称する場合もあるようです。

従来のオフショアリングは、工場などの製造・生産分野や単純作業が多かったのですが、最近では、システム開発(海外でのシステム開発はオフショア開発などといいます)をはじめとするIT部門やバックオフィス業務、コールセンター、場合によっては、研究開発や会計などの専門的な部門にも業務範囲が広がってきています。しかし、言語の壁もまだ大きく、苦戦している企業も少なくありません。

日本企業のオフショアリング先としては、やはり中国やインドが多く、また同じアジアのタイ・ベトナム・インドネシア、また日系人の多いブラジルなども、進出が目立ちます。

オフショアリングにおける問題点としては、近年、進出現地の人件費が高騰し、主たる目的である、コスト削減効果が得られなくなっている点や人材確保競争の激化、品質管理の困難さなどが挙げられます。

ビジネスがらみでオフショアといえば、金融部門での「オフショア金融センター」いわゆるタックスヘイブンを連想する向きも多いのではないのでしょうか。
タックスヘイヴンとは、租税回避地という意味で、外国の資本や外貨を呼び込むために、課税する税率を著しく低く、または無税にしている国や地域のことです。世界中の企業や富裕層が税金逃れのために利用しています。
世界各地に存在しますが、モナコやケイマン諸島、ドバイ、香港、シンガポールといったところが有名でしょうか。
タックスヘイブンは、大金持ちの所得隠しや犯罪組織やテロ組織のマネーロンダリングにも利用されていますが、近年は国際社会の監視の目も厳しくなってきました。
その流れを受けて、日本でも法改正が行われ、タックスヘイブンを利用した富裕層の税金逃れも難しくなってきたようです。
しかし、巨額な税金に頭を痛めるいうのも羨ましい話ですね。一度そんな立場になってみたいものです。