ブルウィップ効果

ブルウィップ効果とは、サプライチェーン(製品の原材料の生産から消費者に届くまでの一連の流れ)において、末端の消費者のわずかな需要変動が、川上の事業者に増幅して伝わっていくことです。

ブルウィップとは、もともとは「牛用の鞭」のことで、手元でわずかな力を加えると、先端には大きなしなりとなって伝わることから、このように呼ばれます。

ブルウィップが起こる要因としては、川下から川上へ需要動向の情報が伝わるのが遅い、発注サイクルの長さや発注のロットサイズ、リードタイム(発注から製品の完成、納品また、発注から次回発注までの間隔)などが考えられ、これが川上事業者の、需要変化に対する過剰反応を生み、過剰在庫などの原因となります。

ブルウィップを軽減・抑止する方法としては、川上から川下までが協力して、流通に関する統合的な管理体制を築くサプライチェーンマネジメントの導入や生産リードタイムを短縮などがあげられます。