資産効果

資産効果とは、資産価格の上昇により、消費や投資が促進されることです。

個人や企業が保有する不動産や株式などの資産価格が上昇すると、冨が増えたことにより、消費が促されます。そしてその消費がさらなる投資を生み出すことで、経済の好循環が期待されます。

その典型例は日本のバブル経済期に求めることができるでしょう。
不動産や金融資産の価格が倍々ゲームで上昇していき、それに伴う活発な消費と投資・投機が、さらなる資産価格の上昇を生み、経済がどんどん加熱していきました。
また、物価上昇率が小さいと貯蓄の目減りが減り、資産の価値が高まります。このため、所得が貯金より消費に向かうことも資産効果(ピグー効果)と呼びます。

資産価格が下落し、消費が冷え込むことは「逆資産効果」といいます。