アジェンダ

議題、検討課題、協議事項、議事日程、行動計画・予定のこと。

【使用例】
『本日の会議のアジェンダは先ほどお配りした資料に概要をまとめてあります。』
『地球サミットで採択された「環境と開発に関するリオ宣言」を実現するために策定された文書名「アジェンダ21」』

国際的な取り組みについての検討課題、行動計画、公式に実施すべき行動計画を指す場合が多い。国際的に採択された計画名や官公庁の施策名にも多く用いられる。またなすべき政策課題のことをいう場合もある。

アジェンダは、議題、議事、検討課題、協議事項、議事日程、行動計画、予定・予定表などの意味を持ちます。
ビジネス上では、主に会議や打ち合わせの議題・検討課題を指します。
外資系やIT関係の企業でよく用いられていましたが、いまは一般企業でも使用するところがあるようです。

会議の概要や論点、検討事項、資料などをまとめたペーパー(レジュメとは別概念)をアジェンダと呼ぶこともあります。

政府や官公庁など、公的機関で公式に実施する行動計画やスケジュール、また施策名にも よく使用されます。

政治・政策的な分野では、なすべき重要な政治課題・検討課題の意味で、使われるようです。
かつて存在した、みんなの党(2014年11月解党)の党首を務めた渡辺喜美が、選挙公約や政策課題のことをアジェンダと称していました。政権公約を意味する「マニュフェクト(アジェンダとマニュフェストは厳密にいえば差異がありますが、日本の政治文化の中では、ほぼ同じような意味合いで使用されています)」という言葉がありますが、渡辺は手垢のついた「マニュフェスト」の使用をあえて避けて、政策の広報戦略の一環として、「アジェンダ」を用いたのでしょう。
当時渡辺はよくテレビに出演して、独特の言い回しで「アジェンダ」を連発していました。その甲斐あって、その後この言葉は一気に広まりましたね。

国際的に採択された行動計画や国際的な検討課題にもアジェンダは多く使われています。
最も有名なものは、「アジェンダ21」でしょうか。
これは、1992年にブラジル・リオデジャネイロで開催された国連環境開発会議、いわゆる地球サミットで採択された「環境と開発に関するリオ宣言」実現のために策定された文書で、環境保全のための規範を提唱したものです。
社会のさまざまな分野で、21世紀に持続可能な開発の実現を目指した、この文書、日本も含め、地球の天然資源の恩恵を受けて、すでに経済発展を成し遂げた先進国としては、是非とも真剣に取り組みたい「アジェンダ」です。

ブランドものの分野でも、手帳や腕時計、化粧品のセットなど、「アジェンダ」の名が冠された商品がいくつか存在します。
どことなく高級感を感じさせる言葉の響きでもありますので「アジェンダ」としても「会議の議題」で使用されるよりも、「高級ブランド名」で用いられる方が本望かもしれませんね。