同盟、連合、提携、協力、協業。企業提携。
【使用例】
『異業種に進出するためにアライアンスを結ぶ。』
ビジネスの文脈ににおいては、企業同士の提携の意味で使われる。立場の異なる複数の企業が互いに経済的利益を得るために、協力体制を築くこと。国際的な企業連合にも用いられる。
アライアンスとは、同盟・連合、縁組・提携、協力、協業を意味する言葉です。
ビジネスの分野においては、主に企業同士の提携、立場の異なる複数の企業が互いに経済的利益を得るために協力体制を築くこと、の意味で使われます。
また、製品やサービスの統一規格や著作権・版権など共通の利益を保護するための企業や組織の団体、あるいは国際的な企業連合にも用いられます。
アライアンスにおける提携関係は、生産・販売提携や技術規格、物流の共同化など、提携の種類によって、さまざまな形がありますが、一般的には資本関係をともなえば強いアライアンス、そうでなければ弱いアライアンスといわれます。
開発技術や生産、販売など異なった得意分野を持つ企業同士の提携は、新製品の共同開発や販路が拡大等、互いに利益になることが多いと考えられます。この種の戦略的提携のことをストラテジックアライアンスと呼びます。
しかし、必ずしもうまくいく場合だけではなく、思ったほどの相乗効果が得られない場合もあるし、技術やノウハウが他社に流出するリスクもあります。
日本では、冷戦崩壊後、経済のグローバル化が急速に進んだ、1990年代後半ぐらいから、さまざまな業界でアライアンスの動きが活発になってきました。
我々の日常生活で最も身近に感じるアライアンス=企業提携の実例といえば、複数の航空会社間で旅客の利便性、集客力アップを目的に結ばれた、航空連合、いわゆる「エアインアライアンス」がありますね。
参加社相互のマイレージサービスや乗り換え・乗り継ぎサービスの空港での手続きの簡略化、共同運航便などが実施されています。
現在、国際的な「エアインアライアンス」としては、「スターアライアンス(日本からは全日本空輸が加入)」、「スカイチーム」、「ワンワールド(日本からは日本航空が加入)」の3団体が存在しています。
また、プロサッカーのJリーグで導入されている、同一リーグのクラブ同士がお互いのチケットを販売するチケットアライアンスも身近なアライアンスの例として挙げられます。
旅行やスポーツ観戦など、目に見える娯楽で享受できるメリットは、消費者としても肌で実感しやすいですよね。
ちなみに、うまくいかなかった提携は、「ミス・アライアンス」といいますが、英語のallianceには縁組という意味もあり、「ミス・アライアンス」には、「不釣り合いな結婚」という意味もあるそうです。
大きな企業や優良な企業など、「理想の伴侶」と思われる相手との結婚=提携に成功しても、無理して相手に合わせようとすると、気苦労も多く、結局破綻する例も少なくありません。 やはり「玉の輿」に乗るのは楽ではないということのようですね。